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私だけの東京・2020に語り継ぐ

作家・島村洋子さん 「バブル」と戯れたあの頃

 私、永遠に続くと信じていましたよ。あの「バブル」って時代が。いや、たぶん私だけじゃないんじゃないかな、そう思っていたの。たとえウソだったとしても全員がだまされている限りそれは「真実」でしょ。だってバブルは崩壊して初めてバブルだってわかるんですから。

 1985年にデビューしてすぐ大阪から上京しました。東京の出版社の人にこう言われたんです。「3冊出せば、一生食えますから」。そう聞いて、勤めていた証券会社をあっさり辞めました。こら、ええ仕事やな、と。しばらくしたら「3冊出せば、10年食えますから」に変わり、またしばらくすると「10冊出すと、3年食えます」。そして「何冊出してもそれだけでは食えません」になるまでそう時間はかかりませんでしたが。

 上京した日の夜、編集者に連れられ、銀座の高級クラブ「葡萄(ぶどう)屋」に入ると、なんと井上靖さんが…

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