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スケッチ

「超えてみろ」師弟競演

篠田守男作「TC6101 湯浴(Yuami)」(1992)の前で語る篠田(右)とタムラサトル=大阪市西区のテヅカヤマギャラリーで、三輪晴美撮影

 個性が評価の対象となる現代美術だが、教育の力も決して小さくない。現在、大阪市西区のテヅカヤマギャラリーで、師弟関係にある美術家の篠田守男とタムラサトルの個展が同時開催中だ。

 金属彫刻を手がけてきた篠田は、87歳の今も前進を続ける。41歳下のタムラは筑波大在学時、篠田の指導を受けた。細かな技術を教わったわけではない。「説明が必要なものでなく見て分かるものを作れ」「僕のマネをするなら僕を超えろ」。篠田の日々の言葉から、「見たことがないものを作る」ことがタムラの命題となる。「日本では、大きくて動く作品が少ない」と、機械をモチーフとした動く作品「キネティック・アート」を中心に、表現の幅を広げてきた。「篠田先生がいなければ、美術は続けていなかった」

 篠田の指導法は、異色の経歴にも関係がありそうだ。美術の専門教育は受けず、通産省勤務時代に米国のアート・インスティテュート・オブ・シカゴに派遣され、本格的に作家活動を始めた。1966年の伊ベネチア・ビエンナーレ日本館代表をはじめ国内外の展覧会に出品。いくつもの大学で教壇に立ち、79~94年、筑波大教授を務めた。

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