児童文学の世界でファンタジーを紡ぐ名手、あまんきみこさん(87)と富安陽子さん(59)の作品の魅力に迫ろうと、両者に「ふしぎの描き方」を語ってもらう講演会(主催・大阪国際児童文学振興財団)が10日、東大阪市の大阪府立中央図書館で開かれた。
あまんさんは1968年「車のいろは空のいろ」でデビュー。作品の舞台は日常に近いが、猫やキツネなどが登場して、読者を現実と不思議が融合した世界へといざなう。
あまん作品には「雨のすきま」という表現がある。幼いころ、祖母から天気雨を「きつねの嫁入り」と呼ぶと教わり、晴れ着のぬれない空間をイメージするようになった。黄色い野の花の名称がキツネノボタンと知ったときには、花のボタンを留めた洋服姿のキツネを想像した。あまんさんは「子どものころに本当だと思っていたことで、今も本当だと感じられる世界を描いている」と語った。
この記事は有料記事です。
残り330文字(全文706文字)
毎時01分更新
菅義偉首相は27日、与党幹部2人が緊急事態宣言下で東京・銀…
東京都議選(定数127)は6月25日告示、7月4日投開票と…
<科学の森> 東京電力福島第1原発の廃炉作業では、多くの課…