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奇跡の傍らで

妊婦の感染怖い風疹 大人に予防接種を=荻田和秀・りんくう総合医療センター産科医

マンガ「コウノドリ」(C)鈴ノ木ユウ/講談社

 毎週、患者数が増えていく風疹のニュースを、僕ら産婦人科医は切歯扼腕(せっしやくわん)の思いで聞いています。

 風疹は発熱や全身の発疹が特徴のウイルス性感染症です。子どもの場合、はしかと比べて経過も短く、軽症が多いことから「三日ばしか」と呼ばれたりしました。でも風疹の怖さはかかった人だけにとどまりません。妊娠中に感染すると、胎盤を通り、赤ちゃんに感染してしまうのです。風疹ウイルスに感染した赤ちゃんは心臓病や難聴、白内障、発達遅滞が特徴の先天性風疹症候群(CRS)を発症します。発症の危険性は感染時期が早いほど高く、妊娠7週で感染すると、8割の赤ちゃんがCRSになります。

 風疹の流行は、過去の予防接種行政に原因があります。1977~94年度は、中学生女子のみを対象に学校で接種していました。その後、予防接種法が改正され、95年度からは1~3歳の男女対象に変わりました。方法も医療機関で接種する個別接種に変更され、その結果、予防接種を受けず風疹の抗体を持っていない人がたくさんいる状態になってしまったのです。現在の患者も予防接種を受ける機会がなかった30~50代の男性が中…

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