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泥仕合

IR巡り、愛知県知事と名古屋市長が非難の応酬

愛知県の大村秀章知事(左)と名古屋市の河村たかし市長

 カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を巡り、名古屋市の河村たかし市長と愛知県の大村秀章知事が互いの姿勢を非難し合っている。河村市長が権限外の三重県を候補地に挙げ、大村知事が苦言を呈すると、今度は河村市長が反発。かつて蜜月だった「村・村コンビ」の関係が冷え込んで久しいが、両者の仲たがいぶりを改めて印象付ける泥仕合となっている。

大村知事「他県のこと勝手に言うな」

 きっかけは今月26日の河村市長の定例記者会見だ。三重県桑名市の遊園地「ナガシマスパーランド」周辺をIRの候補地の一つに挙げ、同県に協力を求めた。しかし同県の鈴木英敬知事は「県が主導して何かをやることは考えていない」と冷ややかな反応を見せた。

 翌27日、河村市長の発言を大村知事が定例記者会見で批判する。政府のIR推進本部によると、行政区域外の場所を候補地にすることはできないといい、ナガシマ周辺で誘致するには三重県が手を挙げる必要がある。大村知事は「市内の話なら何を言っても自由だが、他県の話を勝手に言うのはいかがなものか」と批判。計画の遅れが濃厚な名古屋城天守閣の木造復元事業や、頓挫した形の蒸気機関車(SL)走行計画など、大胆な構想を次々にぶち上げては周囲を巻き込む河村流の政治手法も念頭に入れてか、「公職者の発言には責任が伴う」とくぎを刺した。

河村市長「市のことに口出したやろ」

 これに対し、河村市長は28日の市議会後、報道陣に「あっち(大村知事)は今まで名古屋市のことで何を言ってきたの。冗談じゃにゃあですよ」と猛反論した。県の同意が得られず断念した国際展示場の新設や、大村知事が注文を付けた名古屋城天守閣のバリアフリー対策などを踏まえた発言とみられる。中部空港島(愛知県常滑市)にIRを誘致するのか態度を明らかにしない大村知事に、河村市長は「まずは自分のことを考えんと」と不快感をあらわにした。

 もともと両者は2011年、出直し市長選に挑む河村氏に請われる形で大村氏が衆院議員から転じて知事選に立候補し、タッグを組んで同日選に完勝した仲だ。だが県と市が26年に共催するアジア競技大会の費用負担などを巡ってわだかまりが深まり、非難の応酬が続く。両者を知る関係者は「子どものようなけんかは、もうやめてほしい」とあきれ顔だ。【三上剛輝、三浦研吾】

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