大学倶楽部・法政大、立正大

大学野球・プロ目前、輝く4年生

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環太平洋大戦で打席に立つ法政大の中山翔太内野手 拡大
環太平洋大戦で打席に立つ法政大の中山翔太内野手
九州共立大戦で左前打を放つ立正大の伊藤裕季也内野手 拡大
九州共立大戦で左前打を放つ立正大の伊藤裕季也内野手

 神宮球場で11月9~14日、行われた第49回明治神宮野球大会は、大学の部で立正大(東都)が9年ぶり2回目の優勝を果たした。10月のプロ野球新人選手選択(ドラフト)会議で指名を受けた大学4年生が学生生活最後の大会で躍動した。来春プロの世界に羽ばたく選手たちを紹介する。

長打力に柔軟性も 法政大・中山翔太内野手=ヤクルト2位指名

 持ち味は豪快な打撃だ。だが学生最後の打席は、しぶとく一、二塁間を破った。この一打に4年間の成長が表れていた。

 明治神宮大会の初戦は環太平洋大との2回戦だった。2点を追う八回は先頭で打席へ。追い込まれてからの際どい外角直球を押っつけて、右前へ運んだ。巧みなバットコントロールを披露した。

 趣味は筋力トレーニングで、186センチ、95キロの体格を誇る。ベンチプレスは140キロ、スクワットは250キロを上げ、「きんに君」の愛称を持つ。当然、魅力は長打力。東京六大学リーグで現役最多11本塁打をマークした。

 大阪・履正社高でセンバツ準優勝した。大学では当初、自慢のパワーに頼るあまり、凡退する場面が目立ったという。

 富士大監督時代に山川穂高選手(西武)らを育てた青木久典監督からマンツーマンで指導を受けて、「バットにうまく球を乗せる感覚をつかめた。大学に入って、追い込まれてから対応ができるようになった」。柔軟な打撃を身につけた。

 ヤクルトから2位指名され、慣れ親しんだ神宮球場が1軍の本拠地だ。「4年間の全てが詰まった場所。経験を生かして1年目からバリバリ活躍する」【真下信幸】

考える打撃で開花 立正大・伊藤裕季也内野手=DeNA2位指名

 主将のバットが立正大に優勝をもたらした。環太平洋大との決勝戦。1点差に迫った八回1死一塁で、左翼席中段に逆転2ランをたたきこむ。打球の終着点を見届ける必要もない当たりだった。

 「技術で打つタイプではない。頭をしっかり使って打とうと思っている」という。この場面も一塁走者に楽天から7位指名を受けた俊足の小郷裕哉(関西高)がいたため、「相手は盗塁を警戒してくる。真っすぐが来る」と狙い澄ましていた。社会人野球のシダックス時代に野村克也監督からID野球を注入された坂田精二郎監督の下、磨いてきた読みが的中した。

 東京・日大三高出身。入学から3年春まで東都の2部にいて目立たなかったが、4年で大学日本代表に抜てきされるなど、実力が開花した。パワーだけでなく、選球眼や右打ちの技術もある。さらに181センチ、96キロの巨漢ながら、リーグ戦では盗塁もマーク。「監督から足が遅くても盗塁できると教わった」と研究を怠らない。

 大リーグで活躍した井口資仁・現ロッテ監督にあこがれる。2位指名されたDeNAで、長打力と機動力を兼ね備えた勝負強い選手になることを目指す。【高橋秀明】

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