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銭湯百景

/11 身も心も温める魔法を

 <くらしナビ ライフスタイル>

 まもなく「平成」が終わろうとしているなか、東京都中野区に、マジックショーが見られる「昭和浴場」という銭湯がある。3代目の田島純浩さん(58)は、「タジマジック」という名で活躍するプロのマジシャンだ。

 ●多彩な技の数々

 「ここに指で『ダイヤの5』と書いてください」。鮮やかな赤い衣装を身につけた田島さんが、記者に小さなメモ帳を差し出した。右手の人さし指で書き込む。「これが全部ダイヤの5になったらすごくないですか?」。その瞬間、メモ帳が52枚のトランプの「ダイヤの5」に早変わり--。休憩所で次々に繰り出されるマジックに驚いていると、番台で料金を支払った女性客が「少し見てもいいですか?」と声をかけてきた。今年の夏から銭湯巡りを始めたという埼玉県川口市の清水雅智子さん(74)。マジック銭湯の存在を知り、この日初めて訪れた。

 田島さんが目の前のガラステーブルの上に100円玉を置いた。清水さんにテーブルの下で手のひらを広げてもらう。田島さんが100円玉を指で触りながら「ワン、ツー、スリー、ゴー」と声をかけると、ガラスを貫通して清水さんの手のひらに。「すごい!」と拍手しながら感激する清水さん。「まさかお会いできるなんて思わなかった。とても良かったです」と笑顔で脱衣所に入っていった。多彩なマジックの数々に見入っていると、あ…

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