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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「来訪神(らいほうしん)」を構成する10件の行事のうち、半数の5件を擁する九州・沖縄の地元は喜びに沸いた。観光客の増加も予想されるが、後継者不足などの課題を乗り越え、今後も変わらずに伝統を守り続けていくことを誓った。
悪石(あくせき)島(鹿児島県十島(としま)村)で伝承されてきた仮面神「ボゼ」。鹿児島市にある十島村役場では職員らが審議の模様をインターネット中継で見守り、登録が決まるとくす玉を割るなどして喜んだ。
赤土が塗られた巨大な仮面をかぶり、体にビロウの葉をまとい、手には長いつえを持つボゼ。盆踊り最終日に観衆が集まる広場に現れ、つえに付いた泥をこすりつけられると厄払いなどの利益があるとされる。人口減少の一途の村で後継者育成が課題だが「悪石島の盆踊り保存会」の有川和則会長(66)は「若い人たちにUターンなどで村に来てもらって、その中から一人でも多くの人に島の宝・ボゼを継承してほしい」と話した。
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