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岡林信康 わからないから面白い

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 「初めてレコードが出たとき、山谷の友だちに聴かせようと、プレーヤーがないから喫茶店でかけてもらった。すると、途中で、止められたね。こんな下品な歌はかけられませんと」。1968年、岡林信康、22歳。日雇い労働者が集まる町で、彼らの悲哀をつづった。それが「山谷ブルース」、彼のデビュー曲だ。以降、フォークの神様と呼ばれ、はっぴいえんどと組んでロックの先鞭(せんべん)をつけ、人気絶頂期に世間から身を隠す。そうやって、波乱の人生を送り、ある世代にとっては、岡林信康という名は、いまも特別だ。しかも、どんな動きにも属さず、どんな流行にもなびかず、我が道を歩み続けて、50年がたつ。

 「50年を目指して歌ってたんなら長かった、やっとたどり着いたと感じただろうけど、そんなことを思ってないから、長いとも短いとも思わない。ただ、これほど自己満足の極致みたいな生き方をしてきたのに、いまもライブができて、奇跡のような気がするね」

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