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科学取材の経験が豊富な青野由利専門編集委員のコラム。

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ゲノム編集ベビー=青野由利

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 なんだか既視感がある。そう思って、「ああ、クローンベビーの話と似ているのか」と思い当たった。

 中国・南方科技大の賀建奎(がけんけい)氏がゲノム編集で人の受精卵の遺伝子を改変し、双子の女の子を誕生させたという、あの話だ。

 双子の名前は「ルル」と「ナナ」。いや、そう言われても、誕生が本当かウソかわからない。賀氏はゲノム編集の専門家が集まる香港の国際会議に登壇し、ある程度データも示したが、真偽は不明。

 なぜなら、それらしいデータなら双子が存在しなくても出せるから。そして、双子がどこの誰かはプライバシーを盾に明かされないから。独立した第三者が子どもやデータを調べない限り、検証は不可能。その点で、「デジャブ」を感じたわけだ。

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