レバノン

半年組閣できず 閣僚ポストで宗派駆け引き

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首都ベイルート中心部に張られたハリリ首相のポスター。総選挙後半年が経過しても、組閣は進んでいない=レバノンの首都ベイルートで、篠田航一撮影
首都ベイルート中心部に張られたハリリ首相のポスター。総選挙後半年が経過しても、組閣は進んでいない=レバノンの首都ベイルートで、篠田航一撮影

 【ベイルートで篠田航一】中東の小国レバノンで、5月6日の総選挙から半年以上たっても新内閣が発足しない状態が続いている。イスラム教スンニ派のハリリ首相の続投は決まったが、選挙で躍進したシーア派組織ヒズボラ系の勢力が多くの閣僚ポストを要求するなど綱引きが続いているためだ。内戦下の隣国シリアから大量の難民が流入し、財政再建も課題となる中、「わが国にはもう時間を浪費する余裕はない」(アウン大統領)との懸念が広がっている。

 18の宗教・宗派が混在するレバノンでは宗派バランスを重視し、首相はスンニ派、国会議長はシーア派、大統領はキリスト教マロン派から選出するのが慣例。総選挙でハリリ首相率いる政党は議席を減らしたものの、他のスンニ派勢力の支持を得て再任された。一方、地元メディアなどによると、総選挙で躍進したヒズボラ系は使える予算の大きい保健相など複数のポストを要求。だが国際機関からの保健・医療支援の窓口は保健相になるた…

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