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声届かなくても、つながる職場

「忙しいけど安全作業でお願いします」。職場の朝礼で同僚に手話を教える聴覚障害者の深沢遼さん(手前右)=山梨県昭和町で2018年11月7日、小川昌宏撮影

 「忙しいけど安全作業でお願いします」。山梨県昭和町にある工場の朝礼。集まった従業員約50人の前で聴覚障害者の深沢遼さん(34)が手話であいさつすると、同僚らが声と手をそろえた。

 鎖を使った工業用の巻き上げ機などを作るメーカー「キトー」は2011年から障害者雇用を積極的に進め、現在は34人が働く。雇用率は障害者雇用促進法で義務づけられた2.2%を大幅に上回る国内有数の6.8%。知的障害者が作業しやすい器具を開発したり、聴覚障害者のために音声を文字化するアプリを入れたタブレットを導入している。

 深沢さんが7年前に入社したことで、部品数の伝達などで誤解をなくそうと、健常者も朝礼で手話を学ぶことが定着。仕事で必要な手話は職場の全員が理解できるようになり、声の届かない距離の意思疎通でも活用されている。

 前職はアパレル関係でパソコンに向かう仕事が多かった深沢さん。周囲が手話に意識を集中させコミュニケーションを図る職場で、「今は人と人がつながっている気持ちになれる」。中央省庁では障害者雇用の水増しが問題になったが、工夫や努力で障害者の雇用率を高い水準で維持している企業もある。

【小川昌宏】

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