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余録

火災などの際、住民らが消防、防災にあたる消防団の起源は…

 火災などの際、住民らが消防、防災にあたる消防団の起源は江戸時代の町火消しとされる。江戸に町人による火消し組合が置かれたのはちょうど300年前の1718(享保(きょうほう)3)年だった。明治時代の消防組などを経て、いまの消防団に受け継がれた▲その消防団に、外国人の力を借りる動きがある。北海道函館市は先月、災害時などに外国人との通訳にあたる消防団を設け、半数にあたる4人を同市に住む中国、韓国人から採用した▲函館では昨年観光バス事故があり、多くの中国人観光客が病院に搬送された。その際、医師らとの意思疎通に苦労した教訓を踏まえたという▲滋賀県草津市は外国人だけの消防団を3年前に発足させた。地震などの際、避難所などで外国人を支援するのが目的だ。団員8人のうち5人は女性で出身国は中韓、ベトナム、フィリピン、普段の仕事も会社員、主婦、学生と幅広い。同市は「助けられるだけでなく、助ける側の人材としても着目すべきだ」との考えから結成した▲外国人が消防団員として現場に出動し、消火などにあたることは法律で事実上禁じられている。活動範囲には制約があるが、草津市の団員は救命講習も受け、市内に住む他の外国人らへの啓発活動にも取り組んでいる▲自然災害が多発した今年は、災害に遭った海外からの観光客らへの情報提供も課題となった。言葉が通じ、地域に詳しい外国人によるサポートがあれば心強い。防災も、国際化と切り離せない300年の節目である。

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