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クラロワ

中国のノヴァが世界頂点に ポノスは準決勝敗退

優勝トロフィーを掲げる中国の「ノヴァイースポーツ」=千葉市美浜区の幕張メッセで2018年12月1日午後7時5分、兵頭和行撮影

 リアルタイム対戦型モバイルカードゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」(スーパーセル社、以下クラロワ)の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ 世界一決定戦2018」が1日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で行われた。決勝は中国代表の「NOVA Esports」(ノヴァイースポーツ)がラテンアメリカ代表でブラジルの「Vivo Keyd」(ヴィヴォキード)を3-1で降し、初代チャンピオンの栄冠に輝いた。

 プロリーグは今年、5地域に創設された。世界トップレベルの実力を持つプレーヤーが、アジア12チーム、中国8チーム、北米8チーム、ヨーロッパ8チーム、ラテンアメリカ8チームに所属して参戦。リーグ戦を繰り広げ、勝ち上がったリーグ王者たちが集結した。

 対戦ルールは2セット先取したチームの勝ちで、最大3セットで勝敗を決するBO3(ベストオブ3)形式。第1セットは2対2のチーム戦で、2ゲーム先取したチームがセットを獲得。第2セットは1対1で、第1セットに出場しなかった選手1人を選出して対戦し、2ゲームを先取したチームがセットを獲得する。第1、第2でセットを分けた場合は第3セットが行われ、1対1形式の勝ち抜き戦で3ゲームを先取したチームが勝利する。決勝は最大5セットで決するBO5形式となる。

日本のポノス 世界との実力差痛感

 第1試合は開催国枠として日本チームで最も順位が高かった「PONOS Sports」(ポノススポーツ)が北米代表の米国「Immortals」(イモータルズ)と対戦した。

 セット1は監督で絶対エースのみかん坊や選手と2対2で高い勝率を残す天GOD(ゴッド)選手のペアが2-0と鮮やかに勝利した。

初戦の2対2で勝ち、ハイタッチする日本の「ポノススポーツ」のみかん坊や選手(左)と天GOD選手=千葉市美浜区の幕張メッセで2018年12月1日、兵頭和行撮影

 セット2はチームの元気印、ライキジョーンズ選手が1対1で圧倒的な強さを誇るRoyal(ロイヤル)選手に0-2と敗れ、五分に戻された。

 セット3は先鋒(せんぽう)に昨年の「日本一決定戦」で優勝したフチ選手が登場したが敗北。そこから、中堅のライキジョーンズ選手が2連勝と巻き返し王手をかけたが、ロイヤル選手へのリベンジはならなかった。運命の大将戦は、みかん坊や選手がエース対決を制し、準決勝に駒を進めた。

 準決勝の相手は、組み合わせを決める総当たり戦で第1シードを獲得したヴィヴォキード。

 セット1はみかん坊や選手・天GOD(ゴッド)選手が1-2と痛恨の負けを喫した。

 背水のセット2は、高校生プレーヤーのROLAPORON(ロラポロン)選手がエースのJavi14(ハーヴィフォーティーン)選手に0-2と及ばず、ポノスの敗退が決まった。

 試合後、ロラポロン選手は「相手が強くて穴が見つからなかった。会場のほとんどの人たちが応援してくれたので、結果を出して恩返しをしたかったが悔しい」と沈痛な面持ち。フチ選手は「デッキのはやりは世界共通。個人のスキルに差があり、力負けしてしまった」と実力差を認めた。ホームでの大会開催について、みかん坊や選手は「自分たちが勝った時に大歓声が上がり、日本で世界大会が行われていることを実感した」と語った。

勝因はチーム一丸

 第2シードのノヴァイースポーツは準決勝で、欧州代表のスペイン「Team Queso」(チームケィソ)を降したアジア代表の韓国「KING-ZONE DragonX」(キングゾーンドラゴンエックス)を2-1で退け決勝に進出した。

 決勝はヴィヴォキードが2対2の第1セットを先取したが、ノヴァイースポーツが第2、3、4セットを連取し、逆転で優勝を飾った。選手たちは抱き合って喜びを表し、チーム全員でトロフィーを掲げた。

 ノヴァイースポーツは世界を席巻するモバイルeスポーツの名門。国内はもちろん、世界中からトッププレーヤーが集まるエリート集団が面目躍如の活躍を見せた。エースのAuk(エーユーケー)選手は試合後のインタビューで「勝因はチーム一丸となっていること。個人個人も強い。監督の指導や練習試合で取り組んできたことも功を奏した。そして、中国のファンの応援のおかげだ」と笑顔を見せた。

 ヴィヴォキードは選手、監督、戦術コーチの3人が渡航ビザの問題で来日できなかったことを感じさせない活躍を見せたが、最後に力尽きた。

「この興奮はプロ野球観戦と同じ」

 世界一決定戦の観戦チケットは発売後、2時間で完売。ファン1000人が熱戦を見守った。

 埼玉県から見にきた大学3年生の男性(22)は「eスポーツを生で初めて観戦したが、あの大観衆の中で実力を発揮できるのがすごい。相手の手を読んで先に対処できないと勝てない。プロ選手は技術のレベルが違う」と驚いていた。

 千葉県の38歳女性(プレーヤー名「いきゅ」さん)と神奈川県の25歳男性(プレーヤー名「零りん」さん)は「去年のロンドンで開かれた世界一決定戦を動画で見て、これを日本でやるのは無理だと思っていたが、負けず劣らずですごい盛り上がりだった。特にポノスが勝った時はすごかった。この興奮はプロ野球などのスポーツ観戦とまったく同じだった」と熱っぽく語った。

 大会は8カ国から34のメディアが集まり、6言語で世界同時配信された。実況を担当した岸大河さんは「日本でもここまでできるんだと証明した。グローバルで展開するゲームタイトルの世界大会で、これだけのクオリティーを示したのは、日本の他のeスポーツ大会やプロ選手たちに刺激を与え、これからもっと良い大会が開かれるようになると思う」と振り返った。【兵頭和行、平野啓輔】

クラッシュ・ロワイヤル

 スマートフォンとタブレットで遊べる対戦型カードゲームで、世界中のプレーヤーとリアルタイムで対戦できる。ゲームはプレーヤー同士が自ら選択した8枚のカードを使って、制限時間内に相手のタワーを一つでも多く破壊した方に軍配が上がる。

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