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1位の横顔

第87回日本音楽コンクール/下 声楽部門・森野美咲/クラリネット部門・中舘壮志

森野美咲さん=山下浩一撮影

 最終回の2人は、東京芸大の卒業生。ともにプロとして活躍しており、「一息一息に命を吹き込みたい」という姿勢も共通している。【斉藤希史子】

 ◆声楽部門 森野美咲(30)

一瞬一瞬の輝き表現

 本選前日が誕生日。「一言一句に思いを込めて」清澄なソプラノを響かせ、「三十にして立つ」を地で行った。

 今年は歌曲審査。日本語と最低二つの外国語を織り交ぜ、約15分のプログラムを構成する。「単に得意曲を並べるのではなく、ドラマが一貫することを」心掛けた。中心に据えたのはロイター作曲「あの人はむき出しの棺へと運ばれていった」(独語)。ハムレットに裏切られたオフィーリアの狂乱の場だ。その前には、二人の蜜月時代を思わせる「ここは素敵!」を露語で。後には、立原道造の詩に木下牧子が曲を付けた「夢みたものは」を置き、「オフィーリアが得られたかもしれない愛の世界」を現出させた。「最期を描いたミレーの絵も思い浮かべながら、お客様に彼女の生涯と心の声が伝わればと。そして天上のオフィーリアにも、救いが届くといいなと願っていました」

 詩と音への理解の深さ。ピアニスト井出徳彦との丁々発止の協演も、板に付いていた。

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