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ひと@あいち

名古屋ろう国際センター理事長 金ナムユンさん(50) /愛知

 生まれつき耳が聞こえないろうの人にとって手話は母語という。読み書きする言語は、手話と語彙(ごい)や文法が異なるいわば第二言語だ。「外国人のろう者が日本語の読み書きを覚えようとするのは第三の言語を習得するようなものなんです」と力を込める。

 24年前、在日韓国人の夫との結婚を機に来日した。自分も言葉に苦労したが、さらに困難を抱える、ろうの韓国人と出会ったことが現在の活動につながる。「外国人という立場だからこそ彼らの大変さに気づくことができた」。母国で手話通訳の経験があり、日本でも資格を取得。ろうの外国人がきちんと日本語を学べる場を作ろうと、仲間たちとNPOを設立した。

 学びを求めていたのは外国人だけでない。若い頃読み書きを十分身につけられなかった年配の日本人も多く訪れる。ある女性は、なじみの食堂の「トイレはこちら」という表示が初めて理解できたと喜んで報告してくれた。「ここ」は知っていたが「こちら」と結びつかなかったという。言葉が“みえてくる”感動に立ち会えるのがやりがいだ。

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