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余録

外国人の目に映る日本は面白い…

 外国人の目に映る日本は面白い。在留ポルトガル人作家、リカルド・アドルフォさん(44)の著「東京は地球より遠く」は、母国でしか出版されていないが、主人公の外国人サラリーマンが東京で見る日常をユーモラスに描いている▲ぎゅう詰めのエレベーターから出られない焦り、狭いカプセルホテルに泊まった驚き、新橋で同僚とギョーザやハイボールを楽しみ最終電車に乗り損ねた話や、無礼講の職場忘年会。多くのエピソードは広告会社員でもあるアドルフォさんの体験や見聞に基づいている▲「作家として日本が興味深いのは日常生活にドラマがあること」と彼は言う。日本人にとって平凡でありふれた光景でも、長い一日の終わりに同僚と飲み交わすことは、西欧人の目からは「日々の祝賀」のように新鮮に映るのだそうだ▲古来、多くの外国人が日本を論じ著に残した。江戸時代にはチョンマゲや女性のお歯黒が驚かれ、明治時代には火事場の助け合いや行儀の良さが感心された。戦後の古典とされる「菊と刀」の著者は、恩や義理を重んじる日本人の性格と行動に注目した▲最近はテレビでも外国人から見た日本を紹介する企画が目立つ。外国人による日本論の著述と同様、自分の国の気づかない、忘れている魅力を改めて発見できる楽しさがあるのかもしれない▲訪日外国人数は年々うなぎ登りで増えている。都市だけでなく意外な田舎にも外国人の姿がある。彼らの目を通してきょうも新たな日本人観が生まれることだろう。

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