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悼む

作家・映画監督 長部日出雄さん=10月18日死去・84歳

=2013年9月撮影

 振り返れば、30年来の心の師だった。上京した18歳の春、年間400本の映画漬けの日々が始まったのも、長部さんのエッセー集「紙ヒコーキ通信」を偶然手にしてからだ。単なる映画愛にとどまらず、きちんとした理論や歴史観があり、名だたる映画人を取材した経験に裏打ちされていた。完全に圧倒された私は、この人が薦める作品を全部見よう、と誓ったものだった。

 1980年代半ば既に高名だった長部さんは、新聞・雑誌連載のほか、テレビ番組でも活躍。故郷を舞台にした直木賞受賞作「津軽じょんから節」「津軽世去れ節」で描いた津軽三味線の音楽世界を、映画で伝えようと奮闘された時期にも重なる。近くの町に下宿していた私は、いつかお目にかかりたいと思いつつも、畏れ多くて気が引けた。

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