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詩歌の森へ

幻を見る吉増剛造=酒井佐忠

 東京都写真美術館ホールで詩人吉増剛造の映像詩的なドキュメント映画「幻を見るひと-京都の吉増剛造」(井上春生監督、エグゼクティブプロデューサー、城戸朱理)を観た。「途方もない、何千年に一度というような自然の暴虐がやってきたときに、私たちの民俗学やなんかではとても届かないような、風土のヴィジョンを考え直さないといけない責任を背負い込まされてしまった」(『キネマ旬報』12月上旬号)ことからの出発だ。

 大震災に言葉を失った吉増は、古都・京都を歩く。京都は琵琶湖の水の8割を地下水に湛(たた)えた「水の都」。先鋭的表現をつづける吉増は、なまの水の姿を身体で受け止めるように古都を歩く。全身を揺らし、耳を澄まし、身体で「水の言葉」を感受する。川端康成『古都』にゆかりの真澄寺別院流響院の庭園。春には醍醐寺、夏には水神の貴船神社。北山杉の産地から妙心寺まで、樹木の肌を叩き、眼前の景と身体から湧き出る「水の…

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