アスベスト反対運動に業界側「スパイ」が潜入 映画製作を装い

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 発がん物質のアスベスト(石綿)の使用に反対する国際運動に、石綿産業のロビイストから依頼を受けた情報会社が「スパイ」を潜入させ情報収集をしていた実態が、英国の訴訟で明らかになった。日英の運動家5人が、秘密情報の悪用やプライバシー侵害などに当たるとして提訴し、情報会社側が相当額の和解金を支払うことで11月、和解が成立した。

 法廷で情報会社側は、潜入者の報告書20通が依頼元であるカザフスタンの石綿産業側に渡されたと証言したという。英紙ガーディアン電子版は「スパイをした情報会社が反アスベスト運動家に和解金支払い」(11月8日付)と報じた。

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