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東名あおり事故初公判 死亡夫婦の次女の供述「パパとママが死んでしまいました」

東名高速事故の状況

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 「6月5日、パパとママが死んでしまいました」。石橋和歩被告(26)に対する裁判員裁判で、萩山嘉久さん夫婦の次女の供述調書が読み上げられた。次女(当時11歳)は「(両親に)帰ってきてと言っても無理なのはわかっている。逆ギレしてパパとママを死なせてしまうのはおかしい」と訴えた。

 調書の中で、次女は「うちの車にどんどん近づいてくる車が左側から来た」など、被告の車に追いかけられる状況を説明した。一家の車は高速道路上で停車させられた後、被告が近づいてきて、嘉久さんを車外に引きずり出そうとした。「ママは、やめてくださいと言っていた」。それから数分後。「ドカーンという音と衝撃を感じた。パパもママもいなくなっていた」

 被害者の家族らは、被害者参加制度で傍聴した。事故の瞬間のドライブレコーダーの画像が証拠として示されると、身を乗り出して画面を見つめた。一方、黒いジャージー姿で入廷した石橋被告は終始、無表情だった。

 閉廷後、嘉久さんの母文子さん(78)は記者会見し、被告側が危険運転致死傷罪は無罪と主張していることに「信じられない」と話した。公判で事故の詳細な状況説明を受け、「泣かないつもりだったが、泣いてしまった」と語った。

 石橋被告が正面にいた。「本当は顔も見たくないが、ずっとにらんでいた」と話す文子さん。今回の判決が厳しければ、あおり運転が減るかもしれない。「息子たちは命は落としてしまったが、裁判が良いきっかけになれば」と願った。【木下翔太郎】

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