■鼓に生きる 田中佐太郎(たなか・さたろう)さん 淡交社・2700円
夫は能楽師葛野(かどの)流大鼓方の亀井忠雄さん、長男は同流大鼓方十五世家元・亀井広忠さん、次男は歌舞伎囃子(ばやし)田中流十三世家元・田中傳左衛門さん、三男は同流・田中傳次郎さん。自身も田中流の演奏家として活動する佐太郎さんの稀有(けう)な半生の聞き書きである。
江戸中期から続く、田中流の十一世家元・田中傳左衛門を父とし、5人きょうだいの三女に生まれた。だが兄姉たちには流儀を継ぐ意思がなかった。「お父さん子で、とにかく父のそばにいたかった。他の子が逃げていく中で私だけが残り、稽古(けいこ)をする機会が多くなったということです」
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