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 1990年代は、時代劇冬の時代。松竹の京都映画に入った馬場正男だったが、撮影所も様変わり。チャンバラはとうに観客に飽きられたし製作費もかかるから、時代劇映画はほとんど作られなくなっていた。辛うじて、テレビの定番シリーズ時代劇がまだ健在で、京都映画もこちらが主戦場だった。しかしテレビは“撮って出し”。映画のように時間とお金はかけられず、当然美術費も圧縮される。少ない予算のやりくりに、頭を使う。

 「局によって予算はまちまち。でも、おおむね映画の半分以下。それではまともなセットは組んでられへん。短いドラマだと数十万円なんてこともあった。何にもできん」。しかしそこを何とかするのが馬場の腕だ。

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