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馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年

勝田友巳記者が、京都の撮影所と共に人生を歩んだカツドウ屋が見てきた映画戦後史をひもときます。火曜日更新。

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馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年

/194 冬の時代、創意工夫

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 1990年代は、時代劇冬の時代。松竹の京都映画に入った馬場正男だったが、撮影所も様変わり。チャンバラはとうに観客に飽きられたし製作費もかかるから、時代劇映画はほとんど作られなくなっていた。辛うじて、テレビの定番シリーズ時代劇がまだ健在で、京都映画もこちらが主戦場だった。しかしテレビは“撮って出し”。映画のように時間とお金はかけられず、当然美術費も圧縮される。少ない予算のやりくりに、頭を使う。

 「局によって予算はまちまち。でも、おおむね映画の半分以下。それではまともなセットは組んでられへん。短いドラマだと数十万円なんてこともあった。何にもできん」。しかしそこを何とかするのが馬場の腕だ。

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