和牛受精卵、中国へ不正に持ち込み 農水省、刑事告発も検討

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 輸出が禁じられている和牛の受精卵が中国に持ち込まれていたことが4日、明らかになった。日本の検査はすり抜けたが、中国側が見つけて国外流出は水際で食い止められた。日本の和牛ブランド保護対策の不備が露呈した形だ。農林水産省は不正に持ち出したとして自称大阪府在住の男性の刑事告発に向けて検討に入った。

 吉川貴盛農相が同日の記者会見で「遺憾だ。再発防止策をしっかり講じなければならない。今後、告発の手続きも進めていきたい」と語った。

 家畜伝染病予防法は和牛の受精卵や精液の輸出を禁じている。海外で和牛人気は高く、日本政府も和牛輸出に力を入れている。受精卵が流出すれば国内畜産農家にとって大打撃となる。

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