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オシリス・レックス「ベンヌ」到着 米国初の物質採取に挑戦 はやぶさ2と連携

小惑星探査機オシリス・レックスが高度約80キロの距離から撮影した小惑星ベンヌ。表面に黒く見える斑点のような場所がある=NASA、アリゾナ大など提供

 米航空宇宙局(NASA)の小惑星探査機「オシリス・レックス」が4日午前2時ごろ(日本時間)、地球と火星の間にある小惑星「ベンヌ」に到着した。オシリス・レックスは日本の小惑星探査機「はやぶさ2」と連携して探査を進めることになっており、オシリス・レックスの成果は、はやぶさ2とともに太陽系の起源に迫る貴重なデータになる。

     オシリス・レックスは2016年9月に打ち上げられた。はやぶさ2と同じように、小惑星表面の物質を地球へ持ち帰る計画だ。小惑星の物質を持ち帰るのは米国としては初の挑戦になる。21年3月までベンヌに滞在し、地球帰還は23年9月の予定。

     はやぶさ2とオシリス・レックスは、「ライバルであり同志」(津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネジャー)だ。技術では競い合いながら、それぞれの成果を共有し、協力しながら小惑星探査を通じた太陽系の謎の解明に挑む。

     ベンヌは「B型小惑星」に分類される。はやぶさ2が探査中の小惑星リュウグウが分類されている「C型小惑星」の一種とされ、炭素を多く含むと考えられている。これまでの観測で、ベンヌの直径は約500メートルと、はやぶさ2が探査中の小惑星リュウグウ(直径約900メートル)より小さいが、形はそろばん玉のようでリュウグウとよく似ていた。また、ベンヌの表面には、リュウグウでは見られない暗い斑点のような部分があり、どのような物質が表面にあるのかに関心が集まっている。

     オシリス・レックスは、窒素ガスをベンヌの表面に吹き付けて舞い上がった物質を採取する。弾丸を発射してその反動で舞い上がった物質を採取するはやぶさ2(採取量0.1グラム)に比べ、多い物質(同60グラム~2キログラム)を採取できると期待される。

     両プロジェクトは、それぞれ持ち帰った物質を交換して分析したり、運用状況を共有したりする協定を結んでいる。2機の地球帰還後は、採取した物質のうち、はやぶさ2の10%、オシリス・レックスの0,5%を交換する。オシリス・レックスが採取する予定の物質の量が多いため、米国側の提供割合が少なくなっている。同じ時期に複数の小惑星探査機が探査をすることによって、より多くの科学的な成果を得ることが可能になると期待される。【永山悦子】

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