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展覧会

「霧の抵抗 中谷芙二子」 強と弱の下克上=評・広瀬登

中谷芙二子「シンコペーション」

 登山者を迷わせたり、交通機関をまひさせたり、人間社会にとって霧は迷惑な自然現象として煙たがられてきた。いかにして霧を消そうと科学者が頭を悩ませる中、中谷芙二子はあえて世界各地で人工的に発生させ、「霧の彫刻」を発表してきた。とらえどころのない素材を使い、どのように時代と向きあってきたか。軌跡と今を水戸芸術館で開かれている日本初の大規模個展は伝える。

 本展はまずこれまでの霧作品を概観する。英国の地方都市では戦時中に濃霧が爆撃を防いだ記憶を呼びさまし…

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