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ゲノム編集と安全保障=古川勝久(安全保障問題専門家)

 中国の研究者がゲノム編集技術を用いてヒトの受精卵の遺伝子を改変し、エイズウイルスに感染しないよう遺伝情報を書き換えた赤ちゃんが誕生したと発表して大問題となった。大学も病院も研究者の活動を把握していなかったという。もし事実ならば、研究者は深刻な問題のある活動をどの監督者にも悟られずに進めていたことになる。

 これは生命科学の安全・倫理面での問題にとどまらず、安全保障面でも重大な懸念を想起させる。実は、研究者が生命科学研究の成果を密(ひそ)かに悪用・誤用するリスクは、生物兵器禁止条約の締約国会合でも2000年代から真剣に議論されてきた。

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