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経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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再生へ二つの道を進む南三陸町=ローカルファースト研究所代表取締役・関幸子

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 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県を11月22日から4日間訪問してきた。その中で南三陸町は、高台移転という戦略的手法を選択した町だ。町役場等の公共施設と住宅を高台に移転・再整備、海岸沿いの旧市街地には商店と水産加工場などの産業機能を置く機能分離型まちづくりだ。現在でも、海岸沿いでは土地のかさ上げ工事は続きカーナビも役に立たない。そんな中、沼田地域の高台を上ると突然、真新しい4階建ての復興・個人住宅が姿を現す。その隣には町役場、病院、福祉センターが並び、新たな南三陸町の中心地となっている。

 高台の広場に設置されたエコステーションに住民がゴミを持ち込み21種類に分別していた。アミタ株式会社と連携して生ゴミやし尿・浄化槽汚泥を資源にバイオガスと液体肥料を製造し、資源循環型の「バイオマス産業都市構想」を進めている。いわば復興から生活の再生へ、それも支援される暮らしから、自らが役割を担い、地域資源から電力を作りだし自立する道へとカジを切っている。

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