大動脈弁狭窄症、対処法は=答える人・渡辺弘之ハートセンター長
毎日新聞
2018/12/5 東京朝刊
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渡辺弘之ハートセンター長(東京ベイ・浦安市川医療センター)
Q 大動脈弁狭窄症、対処法は
3年前に大動脈弁狭窄(きょうさく)症と診断され、一昨年に再発症しました。次の発症時は手術と言われ、経過観察中です。対処法を教えてください。(宮崎県、女性、79歳)
A 運動能力の変化に注意
大動脈弁狭窄症は、心臓から血液を送り出す弁が硬くなって開きにくくなる病気で、進行すると心臓全体の病気につながります。治療は重症度により異なりますが、自覚症状と病気の重症度は一致しません。米国の研究によると、重症でも自覚症状のない人は3~4割います。相談者は経過観察中であることなどから、中等症か重症と推察されます。中等症では外科的治療(手術)はしませんが、重症なら手術を検討します。
その判別には、超音波を使って心臓の大動脈弁の様子を見る「心エコー図検査」の定期受診が一般的です。ほかに運動による影響を見る「負荷心エコー検査」も近年実施されています。
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