メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ミノムシから世界最強の糸 クモの糸よりも強く丈夫 興和など開発

ミノムシ=農研機構提供

[PR]

 興和(名古屋市)と農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は5日、ミノムシから糸を取る技術を開発したと発表した。自然繊維で世界最強とされるクモの糸よりも強く丈夫なことも発見した。新しい繊維などの材料として、自動車や航空機への応用が期待できるという。

繊維として取ることに成功したミノムシの糸=興和、農研機構提供

 ミノムシはミノガの幼虫。カイコやクモと同様、たんぱく質でできた糸を吐く。実験の結果、強度や丈夫さが優れているクモの糸に比べ、ミノムシの糸は、丈夫さでは約2・2倍、強度で約1・8倍など、すべての項目で上回った。そこで、自動車の外装にも使われる繊維強化プラスチック(FRP)にミノムシの糸を組み込んだところ、従来のFRPの数倍の強度になったという。他にも340度までの耐熱性があり、代表的なナイロン糸の5分の1の細さであるなど、さまざまな利点が見つかった。

 ミノムシの糸は真っすぐに取り出せない難点があり繊維として使えなかった。しかし特殊な装置を使って、長さ数百メートルの直線の糸を取ることに成功した。さらにミノムシは、餌を与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能だという。

 今後は量産体制を確立し、早期の事業化を目指す。この日会見した興和の三輪芳弘社長は「このような糸はこれまで存在しておらず、とても大きな可能性を有している。構造材料として理想的だ」と述べた。【酒造唯】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「鬼滅の刃」偽フィギュア1500個、販売目的で所持の疑い 会社員を逮捕 山口県警

  2. 大阪で新たに326人感染 死者は12人で1日当たり過去最多 新型コロナ

  3. GSで偽1000円札使われる 山口・下関 透かしある手の込んだ作り 記番号や印影はなし

  4. コロナで変わる世界 <仕事編②>希望退職「35歳以上」 日本型雇用に見直しの波

  5. 大阪市北区、中央区で時短要請 対象2万5000店 15日間応じた店に協力金

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです