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親から虐待された人たちの手記をまとめた「日本一醜い親への手紙」などの著書がある県出身のフリーライター、今一生(こんいっしょう)さんが虐待防止をテーマに9日、桐生市民文化会館で講演する。企画したのは桐生市在住の女性(36)。家庭内でつらい経験を重ね、2年前に今さんの講演を聞いて救われたことから「多くの市民に虐待を身近に感じてもらう契機になれば」と話している。
この女性は幼い頃、酔った父が母に暴力をふるう姿を何度も目撃した。やがて両親が離婚。母が4人の子どもを引き取り、生活は困窮を極めた。「あんたみたいな子は何もできないよ」。母から何度も否定的な言葉をぶつけられた。小学校ではいじめられ、不登校ぎみになった。見かねた担任教諭が児童養護施設への入所を提案したが、泣く母を見て「離れるのはかわいそうだと思った。自分が我慢すればいい」と家にとどまった。
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