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織田作之助賞は 井上荒野さんの「その話は今日はやめておきましょう」

井上荒野さん=徳野仁子撮影

 第35回織田作之助賞の選考会が6日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、井上荒野(あれの)さん(57)の「その話は今日はやめておきましょう」(毎日新聞出版)が選ばれた。

     受賞作は、72歳と69歳の老夫婦の前に、26歳の青年が現れることで、老いの生活に少しずつ揺らぎが生じてくる。夫婦の内面、社会の底辺で生きる青年の心の動きが丁寧に描かれる。

     井上さんは、1989年に作家デビュー。2008年、「切羽(きりは)へ」で直木賞を受賞した。今作は、毎日新聞日曜版に掲載(16年3月~17年1月)された自身初の新聞連載小説。

     記者会見で選考委員の文芸評論家、重里徹也さんと作家の辻原登さんが選考経過、授賞理由を説明。重里さんは「登場人物の生態や一つ一つの情景、場面が手堅い筆遣いで書かれている」。辻原さんは「物語の背景に老いのテーマがあるが、悪事に手を染めながらもどこか憎めない青年の心の動きを上手に描いている」と称賛した。

     受賞作は新鋭・気鋭の作家の小説(単行本)を対象にした候補5作品から選ばれた。贈呈式は来年3月5日、大阪市中央区の綿業会館で催される。

     同賞は大阪市・大阪文学振興会・関西大学・パソナグループ・毎日新聞社主催、一心寺・ルーブル書店協賛。【有本忠浩】

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