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「新芸」とその時代

(53)新芸と日本の音楽家Ⅳ 大橋国一

舞台映えのする容姿でファンを魅了した大橋

 ドン・ジョバンニ、フィガロ、ザラストロ、エスカミリオなどの役を得意とし、1960~70年代前半の日本のオペラ界を牽引(けんいん)した歌手、大橋国一(31~74年)。ヨーロッパの歌劇場と専属契約を結んだ最初の日本人歌手で、新芸術家協会(新芸)に所属した、ただ一人の日本人声楽家である。

 ヨーロッパの歌劇場と日本人の専属契約はまず不可能とされていた時代に、61年のザルツブルク州立歌劇場を皮切りに、オーストリアでウィーン国立歌劇場に次ぐ格式を誇っていたグラーツ歌劇場(63年)、ドイツのケルン市立歌劇場(68年)と、いずれも第1バス(バスの主役を歌う歌手)として専属契約。本場の第一線で活躍した。

大橋は東京都出身。都立新宿高校時代にコーラス部に入ったのがきっかけで、声の良さを認められ51年に東京芸術大学に入学。在学中の54年に二期会オペラ「アマールと夜の訪問者」(メノッティ作曲、日本初演)のバルタザール役でデビュー。56年のオペラ「ばらの騎士」(R・シュトラウス作曲、日本初演)のオックス男爵役で毎日音楽賞及び芸術祭奨励賞を受賞するなど、早くから頭角を現し、日本のオペラ界に欠かせぬ存在となる…

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