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シロイルカ『既読スルー』気にする?仲間から返事がない時、繰り返し鳴き声 三重大など研究

シロイルカ=名古屋港水族館提供

 三重大などの研究グループは、シロイルカ(ベルーガ)が個体ごとに異なる鳴き声を持ち、仲間に呼び掛けても返事がない時は繰り返し声を発していることを突き止めた。無料通信アプリ「LINE(ライン)」を例に、「(メッセージを読んで返信しない)『既読スルー』をされるのを気にする人間と似たような行動が確認された」と説明している。

 シロイルカは北極海など北半球の寒い海域に生息する哺乳類で体長4~5メートル。多様に鳴き分ける様子から「海のカナリア」と呼ばれ、日本では各地の水族館で計約20頭が飼育されている。

 三重大や東京大などの共同研究グループは各地の水族館でプールにマイクを設置し、国内にいるシロイルカの鳴き声を個体ごとに集めて音声パターンや雌雄差を調べた。その結果、人の耳には同じように聞こえる「ギー」という鳴き声は、音の波形パターンが個体ごとに異なっていた。

 研究では、シロイルカが仲間への呼び掛け用の鳴き声を持っていることを確認した。仲間に呼び掛けると、約7割のケースで1秒以内に返事が得られていた。一方、約1秒待っても返事がない場合に再び同じ声を発する行動は約9割のケースで見られ、人間と同じように返事を待っていると考えられるという。

 また、雄のシロイルカが仲間の雄の声まねをしていることも確認された。仲を深めるためコミュニケーションに使っているらしい。

 研究メンバーで三重大大学院付属鯨類研究センターの森阪匡通准教授は「シロイルカには縄張りが無く、群れの結束のためにあいさつとして鳴き交わしていると考えられる」と話す。シロイルカの社会と鳴き声との関係などについて、さらに研究するとしている。

 シロイルカの鳴き声は、これまで世界中の研究者がそれぞれに定義していた。森阪准教授らは鳴き声の分類を進め、今年9月、欧州の海生哺乳類学会が発行する学術誌「アクアティック・マーマルス」に新定義に関する論文を発表している。【山本萌】

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