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「壁」と世界

序章 消えぬ祖国・東独/5 国家消滅、決定的に

東西ドイツの統一プロセスなどについて話すプラツェック氏=ドイツ東部ブランデンブルク州で2018年10月26日、メルリン・ズグエ撮影

 「『あなたたちは頭がどうかしているのか?』。その一点張りだったよ」。ベルリンの壁崩壊後の東ドイツで行政機能を担った「円卓会議」のメンバーで、統一後に国民政党・社会民主党の党首にまで上り詰めるマティアス・プラツェック氏(64)は、東独側がまとめた憲法案を酷評するコール西独首相の発言を苦々しく振り返った。1982年から西独首相を務め、数々の政治家たちとの権力闘争を勝ち抜き、外交にもたけたコール氏による東独側への攻勢。プラツェック氏の目には、その姿が「敗者に対するフェアプレー精神がない」と映った。

 「もし北海道の選挙運動がロシアからの資金援助と指示で行われたら? しかもそれを『最も民主的な選挙』と呼ぶのですよ」。東独首相として90年3月の東独人民議会(国会)選挙に臨んだハンス・モドロウ氏(90)は当時を振り返り、そう憤る。独裁政党・社会主義統一党(SED)の後継党「民主社会党」(PDS)から立候補したモドロウ氏の不満の矛先は、主権国家である東独の選挙に、西独のカネと人が投入されたことだ。

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