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【パリ賀有勇】フランスで8日、燃料税の引き上げ方針をきっかけとした政府に対する4回目となる大規模な抗議デモがパリなどであった。普段なら多くの観光客であふれるパリの街も、装甲車が配備されるなど張り詰めた空気に包まれた。
パリのシャンゼリゼ通りにはデモのシンボルである「黄色いベスト」を着た参加者ら約1500人が集結。一部が投石し、治安部隊が催涙弾や放水で応戦するなど騒然となった。ルーブル美術館前では、警察官らがデモに向かう若者らを呼び止め、危険物を所持していないか手荷物を厳しく検査。催涙ガス用のマスクを所持していた若者が拘束されていた。仏内務省によると、警察当局は暴力・破壊行為を準備した疑いで仏全土で700人以上を拘束した。
デモは11月17日に始まり、毎週土曜日に大規模なデモが実施されてきた。12月1日にはパリを中心に一部が暴徒化したことから、8日は「プランタン」「ギャラリー・ラファイエット」などの老舗百貨店やエッフェル塔、ルーブル美術館なども休業。パリ中心部にあるブティックやレストランの多くは当局の求めに応じて営業を取りやめ、窓ガラスが割られないよう木の板などで覆われた。
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