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ストーリー

就労促進へ奔走する70歳(その2止) ナミねぇの福祉改革

竹中ナミさん(中央右)と長女麻紀さん(同左)を囲む「プロップ・ステーション」のスタッフら。重度脳性まひで車椅子を利用する全盲の男性(左端)も働く=神戸市東灘区で2018年11月22日、梅田麻衣子撮影

 

 ◆障害者の「できる」に目を向け

度胸と口、人動かす

 「ナミねぇと呼んでね」。社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長、竹中ナミさん(70)=神戸市東灘区=は誰にでも、そう自己紹介する。「ナミねぇ」と呼ぶと、確かに距離がぐっと縮まり、旧知の間柄のように感じる。

 今でこそ政・官・財界でも定着しているが、実は「筋金入りのワルやった」という少女時代についた愛称だ。家出を繰り返し、神戸・三宮の盛り場をうろついた。アルバイト先で出会った恋人の家に転がり込んだのが15歳の時。高校は除籍となり、16歳で結婚した。「ワルやったから、平気で社会のルールを変えてやろうと思いつく。ええ子やったら、ルールを守らなきゃいけないと考えるし、つぶされちゃう」。不良精神は今も健在だ。

 転機となったのは、24歳で授かった第2子の長女麻紀さん(45)が心身両面で重い障害を持つと分かったことだった。自分の意思で体を動かせない。明暗が分かるだけの視力。だが「麻紀が私を更生させてくれた。この子を通して私のやるべきことが見つかった」。訓練施設に向かうバスを待つ朝、いつも一緒になる母子の姿がない。我が子の将来を悲観し、心中していた。日本の福祉はどうなっているのか。専門書を読みあさった。当事…

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