メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

 1990年代の松竹、京都映画で、馬場正男は美術管理として大活躍する。美術監督の構想を実現するため、必要な資材や人手を手配するのが仕事だ。馬場は限られた予算でいかに見栄えのするセットを造るか、知恵を絞った。極意の一つは“もったいない精神”。「あるもんを使うんさ。腐った木でもね、それらしく作ったのと自然に腐ったのと、全然ちゃいます。火事現場や空襲の後の場面で、焼け残りの柱があるでしょ。ほんとに焼けたもんは、あちこち欠けてます。作り物は黒く塗ってあるだけ。一目で分かる」

 撮影所を一回りして、時には隣の東映まで足を延ばし、使えそうな資材を見つけてくる。どこに行けば何があるか、馬場の頭の中の地図に書き込んである。「いつ使うかわからんものは置いときにくいけど、やっぱり大事にしたほうがええ。会社は汚いとか場所取るとかで捨てろと言うけどね。古いもんは、作れへん。作ったって、あんまりええもんはでけへん」

この記事は有料記事です。

残り353文字(全文752文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 中江滋樹さん、アパート火災で死亡か 「兜町の風雲児」元投資ジャーナル会長

  2. 立憲・辻元氏に脅迫文「殺してやる」 党本部に届く 警視庁に被害届

  3. 菅氏「マスクが出回っているか確認」 「週1億枚供給」も品薄続く

  4. 政府批判の神戸大教授が動画削除 「助言」の医師がFBで事実誤認を指摘

  5. 「どうなっているの」 衆院予算委の政府答弁、与党からも指摘相次ぐ 

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです