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Interview

森見登美彦 謎の本追う壮大な迷宮 小説について考えた『熱帯』

=宮本明登撮影

 今年でデビュー15年を迎えた作家、森見登美彦さんの長編小説『熱帯』(文芸春秋)が刊行された。森見さんといえばファンタジー風味で知られるが、新作は「自らにとって小説とは何か」を軸にすえ、幻想小説ともいえる壮大な物語世界を構築した。

   ■  ■

 京都大大学院在籍中の2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。『夜は短し歩けよ乙女』(06年、山本周五郎賞)、『ペンギン・ハイウェイ』(10年、日本SF大賞)などで脚光を浴び、人気作家に。大学院の修士課程修了後は国会図書館関西館に勤務し、東京本館への異動に伴って東京住まいとなったものの、執筆が停滞してしまう。やがて国会図書館を辞め、11年、抱えていた連載を中止して故郷・奈良に戻った。

 「連載をむちゃな数引き受けてしまって、すり切れてしまった。それが一旦破綻した理由かな」。好きで書いていたはずなのに、書くのが怖くなったのだという。「小説ってどう書くんだっけ。小説って何だっけ」と、根源的なことを考えるところまで追い詰められていった。この間、悩み悩み執筆し、『聖なる怠け者の冒険』(13年)、『有頂天家族 二代目の帰朝』(15年)、『夜行』(16年)と中断した作品を仕上げた。

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