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経済観測

主要国社会は騒然とした1年=リコー経済社会研究所常任参与・稲葉延雄

 本年は、リーマン・ショック勃発から10年に当たり、世界経済社会が巨大金融危機を乗り越えて、どう変わったか活発に議論された。

 多くの論者に共通する見立ては、これまで培ってきた民主主義と開放経済の理念が後退し、ポピュリズム(大衆迎合)的風潮だけが負の遺産として残った、というものである。戦前の大恐慌が、結局何も生まずに、世界大戦に突入したことを想起させる。

 確かにリーマン・ショックの直接原因だった国際金融面の諸問題も、改革は成功していない。むしろ世界経済は、その間も進行したデジタル経済化やグローバル化の中で、先進国経済を中心に所得格差の拡大・中間層の喪失が進み、社会の分断があらわになった。自国第一主義的志向も強まった。政治家もそうした風潮にほんろうされ、主要国社会は騒然としている。

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