南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)体制が崩壊して20年以上になるが、今も白人と黒人の経済格差が国民融和に影を落としている。今年2月に就任したラマポーザ大統領は「負の遺産」を清算するため、少数派の白人が所有する農地を黒人に再分配する土地改革を加速する意向を表明。これに対し、一部の白人グループが米トランプ政権に介入を求めるなど、欧米の保守派や白人至上主義者に接近して対抗する構図が生まれている。
「南アの土地収奪と大規模な農民の殺害を調査するようポンペオ国務長官に命じた。南ア政府は白人農場主から土地を奪っている」。就任以来の言動からはアフリカ諸国への関心をほとんど感じさせなかったトランプ氏が8月、自らのツイッターで唐突に南アの土地問題に言及。欧米メディアが大きく取り上げて一時、通貨ランドが下落するなどの影響を及ぼした。
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