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認知症の人の暴力、どう対応すれば? 大阪の佐保さん事件から考える

国や大阪府などを相手取った損害賠償請求訴訟の第1回口頭弁論後、記者会見する佐保輝之さん(左)とひかるさん=大阪市北区で2018年11月22日、野口由紀撮影

 認知症の人に、暴言や暴力といった行動が表れ、介護者が難しい対応を迫られることがある。認知症で暴れる母を止めようとしたことが罪に問われ、その後の人生に多大な影響を受けた大阪市の夫妻の事例を基に、暴言や暴力の原因や、予防のために家族でできるケアについて探る。【野口由紀】

世界理解し、時に「役者」に

 大阪市東淀川区の大阪大歯学部元助教の佐保輝之さん(58)と妻ひかるさん(55)。佐保さんによると、2011年6月、同居していた母重子さん(当時80歳)が自宅で夜中に突然暴れだした。止めようとしたが2人や父守男さん(90)につかみかかったり、家具に頭をぶつけたりした。重子さんは明け方に落ち着き、佐保さんは仕事に出掛けたが、夜に帰宅すると死亡していた。肋骨(ろっこつ)が折れ、多数のあざもあり、死因は外傷性ショックとされた。

 2人は重子さんを暴行して死なせたと疑われ、9カ月後、傷害致死容疑で大阪府警に逮捕され、同罪で起訴された。「やっていない」。2人は一貫して無罪を主張したが、14年2月の1審・大阪地裁は同罪で懲役8年の実刑判決を言い渡した。ところが、15年3月の2審・大阪高裁判決は一転。「1審は母が認知症で暴れた可能性を考慮しておらず不合理」として傷害致死罪ではなく暴行罪を適用し、罰金20万円と大幅に減刑した。

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