放送業界

この1年 近づく「常時配信」 NHK実施、法改正案提出へ

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岡村隆史さん(右)と、着ぐるみとコンピューターグラフィックス(CG)を融合させた5歳女児のキャラクター「チコちゃん」=NHK提供
岡村隆史さん(右)と、着ぐるみとコンピューターグラフィックス(CG)を融合させた5歳女児のキャラクター「チコちゃん」=NHK提供

 放送業界は今年、「放送と通信の融合」を巡り揺れ動いた。懸案だったNHKの番組のネット常時同時配信を総務省の有識者会議が11月に承認。番組では、男同士の純愛を描いたテレビ朝日系ドラマ「おっさんずラブ」がネットを中心に話題を呼んだ。【犬飼直幸、井上知大】

 3月に政府の放送制度改革案が判明。安倍晋三首相の周辺が作成したとされる。番組の「政治的公平性」を定めた放送法4条など放送の規制をほぼなくし、番組を制作するソフト事業と放送設備を管理するハード事業の分離の徹底などを盛り込んだ。ネット事業者が番組制作に参入しやすくし、規制のないネット通信に、放送を融合させるのが狙い。「NHKを除く放送は不要になる」とも書かれていた。背景には、森友、加計問題を巡り、一部民放の批判的な報道に対する首相の不満があったとみられる。

 4条撤廃案などに対し、民放各局は「番組の質が低下し、フェイク(偽)ニュースが横行する」と猛反発し、災害報道や健全な世論形成などの公共的役割を強調した。与野党からも批判が強まり、議論の受け皿となる政府の規制改革推進会議は6月、放送局側に通信との融合を見据えた変革を求めるなどの答申を出すのにとどめた。

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