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昭和史のかたち

昭和史研究で知られるノンフィクション作家の保阪正康さんの長期連載。「昭和」という時代をさまざまな角度からひもときます。毎月1回更新。

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昭和史ブーム 6回目の予感=保阪正康

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コラージュ・松本隆之
コラージュ・松本隆之

国民性確認の好機に

 私的な感想になるが、平成から次の時代への代替わりに何回目かの昭和史ブームが訪れそうな気がする。私はカルチャーセンターなどで定期的に講演を続けている。そういう教室に若い世代が増えた。昭和史関連の書が全体に売れる傾向にあるというし、特に30代、40代で関心を持つ人たちが多いと聞く。確かに私も的確な質問を受けることが多い。

 たとえば30代とおぼしき男性から、「戦後の社会はあの戦争批判が皮相的すぎるように思う。軍部が、というだけでは批判にならない。本質は日本人の国民性の負の部分が肥大化したことだと思う」と言いつつ、時流に流される弱さを具体的に指摘する論に出合う。

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