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経済観測

25%の消費税はなぜ可能だったか=中央大教授・宮本太郎

 日本記者クラブの企画で駐日スウェーデン大使と対談する機会があった。25%の消費税が高負担の象徴となっているスウェーデンだが、経済成長率は日本を上回る。来年の消費増税を前に、改めて社会保障を支える税のあり方を考えてみた。

 まず注目すべきはスウェーデン国民の税への信頼の厚さである。2012年の調査では、66%が税務署の仕事を「信頼している」と答えた。税の重さや税制を「良い」と答える者が40%であるのに対して「良くない」とする者は20%である。31の行政機関に対する国民の評価では、税務署は5番目に高い評価を受けている。

 スウェーデン語で「税」を「スカット」というがこの言葉には「宝」という意味もある。税は国民皆の「宝」なのだ。ただしこうした見方は一朝一夕に成ったのではない。1960年に4・2%の消費税を導入してから90年の改革で税率が25%に達するまでの30年間、税率引き上げの度に社会保障を着実に拡充し、税を還元してきた。所得税を含む税率上昇カーブは、保育所に通う子どもの数の増大を示すカーブときれいに一致する。

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