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サウジ初の女性映画監督「『女性にこれはできない』と決めつけない」

ハイファ・アル=マンスール監督=米ロサンゼルス近郊で2018年12月12日、ルーベン・モナストラ撮影

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 【ロサンゼルス長野宏美】イスラム教を厳格に解釈し、女性の権利が制約されているサウジアラビア初の女性映画監督のハイファ・アル=マンスール氏(44)が新作映画「メアリーの総て」の15日からの日本公開を機に、インタビューに応じた。マンスール氏は「『女性にこれはできない』と決めつけて、多くの才能が失われるのは悲しいことだ」と述べ、現代の女性が直面する障壁を取り除く重要性を訴えた。

 映画の舞台は19世紀の英国。主人公メアリー・シェリーは18歳で小説「フランケンシュタイン」を書いた。当時は「女性作家」が社会的に認知されておらず、出版に苦労したメアリーについて、マンスール氏は「私の通った道と似ている。厳格な社会の教義や伝統に管理され、望むことをできない女性のことは理解できる」と共感を示した。

 その上でマンスール氏は「200年前の英国でさえ、今のサウジよりもリベラルだ」と強調した。サウジでは1980年代以降に禁止されていた映画上映が今年、再開されたばかり。サウジ国内ですべて撮影した自身初の長編映画「少女は自転車にのって」(2012年)は、車内に隠れながらスタッフらに指示を出したという。

 マンスール氏は現在、米国を拠点に活動している。反セクハラ運動「#MeToo」について「女性の権利のため多くの人を結束させた」と評価。「男性社会」とされてきた欧米の映画界では「女性監督や女性が主人公の映画が利益を上げており、変化を感じる」と述べ、「女性たちが自分の本当にしたいことを信じて、情熱を持つことが重要だ」とエールを送った。

 一方、サウジの社会・経済改革の一環として映画解禁や女性の社会進出を主導したムハンマド皇太子は、政府を批判してきた記者の殺害事件への関与が疑われている。マンスール氏は事件への言及を避け、サウジ人にとって敏感な問題になっていることをうかがわせた。

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