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余録

世界の6人に1人が日常生活で使う英語だが…

 世界の6人に1人が日常生活で使う英語だが、その発音にはお国柄が出る。ある大学の先生は日本人を見つけると「ロックンロール(Rock’n’Roll)と言ってごらん」と促す。RとLを区別して発音しない日本人英語を実演させるわけだ▲話し下手も日本人の特徴と映るらしい。会話に詰まっても「続けて」とけしかける。話して覚えさせるのが日本人には効果的だと考えているのだろう。いずれも米国に移住してきたばかりの外国人向け英語教室での光景だ▲国籍ごとにくせをつかんで英語力の向上につなげ、さまざまな人種の人間性も教える。「移民大国」ならではのきめ細かさとも映る。行政主導の教室は全米各地の公立大学や市民センターなどで昼夜問わず無料で開催されている▲政府が近く発表する外国人労働者の受け入れ策では、日本語教育の充実が柱の一つになる。世界に流布する英語とは異なり、ほぼ日本人しか使わず、ひらがな、カタカナ、漢字と3種類の文字がある日本語を学ぶのは大変だろう▲心配なのは、日本語教師のなり手が不足していることだ。低賃金などが理由という。教える側の量を増やし、質を向上させる対策は急務だ。ことばの不安を解消できなければ共生も進まない▲政府は生活の相談に多言語で応じる総合窓口を設けて支援する考えだが、多言語化をどう具体化するのかは見えない。窓口は全国約100カ所に上るという。人工知能(AI)の手を借りた通訳や翻訳が現実味を帯びるかもしれない。

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