メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

 2006年の「花よりもなほ」は是枝裕和監督による初の時代劇だ。馬場正男は、古い仲間の三輪良樹と美術管理として関わり、是枝や美術監督の磯見俊裕を驚かせた。

 仇(あだ)を探す浪人を中心とした人間喜劇。くぼ地の底に傾いて建つオンボロ長屋が、物語の舞台だ。是枝のセットのイメージは、黒澤明の「どん底」「どですかでん」、あるいは「ルネ・クレールとかの古いフランス映画の下町モノ」だったという。

 磯見は時代劇なら京都とロケ地を探したが、適地が見つからない。京都映画の撮影所で馬場らと出くわし、美術のイメージを説明した。是枝の注文は「坂道の途中に建てられた、直線の無い、全て傾いている長屋」という難題。「家が傾いたりゆがんだりして、土壁も崩れて。東京の大道具さんに説明すると、図面にしろと。そうじゃなくて三次元的なゆがみをやりたいんです」と言う磯見に、馬場は「やれんことないで」と答える。しかも場…

この記事は有料記事です。

残り367文字(全文759文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 映画『鬼滅の刃』興収300億円に向けファン団結「煉獄さんを300億の男に」 『コナン』に似た運動

  2. 「最下位おかしい」魅力度ランキングで栃木県 11月知事選の争点に

  3. #排除する政治~学術会議問題を考える 「だんまり決め込むなら、学術会議はなくなったらいい」木村幹教授の痛烈投稿 その真意は

  4. 「財研」記者日記 (1)財務省の花形ポスト「主計官」 喜怒哀楽に富む意外な素顔

  5. バイデン氏にリード許すトランプ氏に勝ち目がある理由とは 負けても粘る「蜃気楼」宣言

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです