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漆黒を照らす

/72 犠牲絶えぬシリア内戦 「どの家にも戦死者」 /大阪

ISとの戦闘で戦死した息子の棺に泣き崩れる母親。毎週のように犠牲者が出ている=シリア・コバニで2018年10月、玉本英子さん撮影

 私がシリアを初めて訪れたのは今から14年前のことだ。北部のクルド人地域を回った。コバニで出会ったのがアイシェさんだった。夫はクルド政党代表のサレーハ・ムスリム氏。シリア当局に何度も逮捕されていた。彼女はシリアのクルド人の人権状況だけでなく、地元の文化や料理を教えてくれた。私は思い出にとアイシェさんの子供たちに折り鶴を作った。それを笑顔いっぱいで喜んでくれたのが当時小学生のシェルワン君だった。その後、シリアは内戦に陥る。シェルワン君はクルド・人民防衛隊(YPG)に加わり、ヌスラ戦線との戦闘で死んだ。21歳だった。

 内戦は激化の一途をたどり、2014年には急速に台頭した過激派組織「イスラム国」(IS)がコバニに進撃。これに対しYPGが激しい攻防戦を繰り広げた。10万人を超える住民が国境を接するトルコに避難した。この時、私はコバニに入って取材した。米軍主導の有志連合の戦闘機がIS拠点に空爆を続け、町は爆撃と砲撃で破壊され尽くしていた。路地の間からは数百メートル先からスナイパーが狙いを定めて銃弾を撃ち込んできた…

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