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余録

1970年春、万博開幕にわく大阪で…

 1970年春、万博開幕にわく大阪でその惨事は起こった。地下鉄・谷町線の天神橋筋六丁目駅建設工事現場でガス管から噴出したガスが爆発、死者79人、負傷者420人を出した「天六ガス爆発事故」である▲不運はまず駆けつけたガス会社の車がエンストで立ち往生したことだった。再始動の火花が地上へ漏れたガスに引火、車は炎上する。夕方の街は見物人らであふれた。その時、地下に充満したガスが大爆発、人々を吹き飛ばしたのだ▲まるで何かの悪意に操られたような不運の連鎖が大惨事となった例である。さて、最初はプロパンガスのガス漏れが疑われた札幌市豊平区のビル爆発だったが、建物2棟を吹き飛ばした爆発の原因はどうも意外な日用品だったらしい▲おととい夜、重軽傷者42人を出した爆発である。発生元とみられる不動産会社の従業員は当時、除菌・消臭スプレー缶100本以上からガスを抜いていたという。湯沸かし器に点火したら爆発したというから原因の疑いは濃厚である▲ニュース映像をみれば、不動産会社の建物は完全になくなり、道路にがれきの山ができている。よくぞこれで死者が出なかったと思わせる惨状だが、それが日ごろ手にするスプレー缶の残存ガスのせいだとすればこれまたびっくりだ▲実はスプレーに使われる液化石油ガスは空気より重く、拡散しにくいのだという。ガス抜きで火災になるケースも絶えないそうだから人ごとではない。不運の連鎖を招き寄せる可燃性のガスの恐怖である。

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